「天の火をぬすんだウサギ」感想

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天の火をぬすんだウサギ (児童図書館・絵本の部屋)

天の火をぬすんだウサギ (児童図書館・絵本の部屋)

北米インディアンに伝わる「火の起源伝説」を元に創作された物語ということ。

温かみのある絵はユーモラスで楽しいです(特にウサギの目の描写)。天の人から盗んだ火を次々と動物たちがリレーしていく様が、動物の姿(しっぽが丸かったり、短かったり)の理由付けも絡めて、面白く語られていきます。

ウサギが狡猾というのは、世界各地で同じイメージなんでしょうかねえ。

【光村図書 小学校教科書 国語 3年 紹介図書 平成27年度】

「猫を抱いて象と泳ぐ」感想

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猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫)

猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫)

将棋ファンとしての感想を。

将棋界では「棋は対話なり」という言葉があります。テレビで加藤一二三九段が、棋譜を楽譜になぞらえた話をしていました。手付きや駒音も棋士によって違いがでます。対局中に会話がかわされなくとも、観ている者には感情が伝わってきます。

寡黙な少年が社会の片隅でチェスとともに生きていく物語。本書では、盤上の棋譜が生み出す切なさや哀しさ、怒りと喜びが、美しい筆致で描写されていきます。

随所に将棋とも通ずるところがあります。駒は取られる瞬間が一番働く、最強の手と最善の手は違う、将棋でもよく聞かれる言葉です。

将棋ファンにもオススメの傑作。

【金原瑞人 ふしぎ文学マスターが薦める100冊 https://goo.gl/6TMs7H 】読了39作目

「空気の発見」感想

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空気の発見 (角川ソフィア文庫)

空気の発見 (角川ソフィア文庫)

1962年の刊行(現在とは事情が異なっている箇所もあるので留意)。角川ソフィア文庫ですが、中学生向けといったところでしょうか。

空気の発見にまつわる科学(化学)史が、簡潔で分かりやすく記述されています。中1の理科教科書で紹介されている本で、中学校教科書と同レベルか、やや難しい程度。

直接の観測はできないのに、原子や分子の存在を実験で確かめていくさまは面白いですね。

日食のスペクトル分析から太陽上に観測したものをヘリウムと名付け、その後に地球上でヘリウムを発見するという順序も面白い。

科学黎明期の歴史は、いま自分たちが日々暮らしている中の「常識」の歴史でもあり、科学知識がなくても楽しめます。

【東京書籍 中学校教科書 理科 1年 紹介図書 平成28年度】

「わたしと小鳥とすずと」感想

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わたしと小鳥とすずと―金子みすゞ童謡集

わたしと小鳥とすずと―金子みすゞ童謡集

有名な「こだまでしょうか」や「わたしと小鳥とすずと」が掲載されています。

後半に収録されている詩のほうが、好きなものが多かったですね(前記2作を含む)。

詩を読むのは子どもの頃から苦手で嫌いだった(感想文が書きにくい!)のですが、この詩集はリズムがよく読みやすい上に、難解な描写はないので大丈夫でした。もしかしたら、詩集を一冊まるごと読み終えたのは初めてかもしれない!

【光村図書 小学校教科書 国語 3年 紹介図書 平成27年度】

「あやとりひめ」感想

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あやとりひめ―五色の糸の物語 (おはなしランドくじらの部屋)

あやとりひめ―五色の糸の物語 (おはなしランドくじらの部屋)

1998年刊行の創作物語。

真っ先に思い出すのは「三枚のお札」。他にも、昔話や民話のエッセンスが色々と混じっている感じがします。お札ではなく「あやとり」なところがアレンジで、昔話のパロディ・パスティシュといった感じも。

【光村図書 小学校教科書 国語 3年 紹介図書 平成27年度】

「細胞紳士録」感想

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カラー版 細胞紳士録 (岩波新書)

カラー版 細胞紳士録 (岩波新書)

57種類もの細胞の美しい顕微鏡写真が掲載されています。

付されている解説では、発見者のエピソードが面白い。専門性が高い文章ではあるので、自分の知識レベルでは追いつけないところがほとんど。

細胞の学習をしながら参照していくのが良いのかもしれません。

【東京書籍 中学校教科書 理科 2年 紹介図書 平成28年度】

「ぼくのかえりみち」感想

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ぼくのかえりみち

ぼくのかえりみち

道路の白線だけを歩いて帰宅しようとする小学生のお話。

自分ルール遊び、多くの人が経験していると思います。同じパターンでは、影だけを踏んで帰ろうとか。アニメ『ARIA The NATURAL 第13話』やロアルド・ダールの短編『お願い』が、自分ルールを扱っている作として記憶にありますね。ゲームの「縛りプレイ」に通ずるところがあるかもしれません。

本作では「白線」の描き方に工夫がされていて、絵本ならではの描写が楽しい。そして、最後のオチがなかなか見事に決まっています。

【光村図書 小学校教科書 国語 3年 紹介図書 平成27年度】