「お手玉」感想

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お手玉

お手玉

お手玉の作り方や遊び方、世界のお手玉が紹介されています。

巻末に記載されている「お手玉の歴史」が面白い。

古代ギリシャの時代から、羊の距骨(かかとの骨)で遊ぶお手玉があったとか。奈良時代に中国から日本に伝わってきたときのお手玉は、なんと立方体に仕上げられた水晶。石名取玉(いしなとりだま)と言い、聖徳太子が遊んだとか。国立博物館のサイトでも紹介されていました。

現在の布でできたお手玉は、江戸時代後半からのようです。

【光村図書 小学校教科書 国語 3年 紹介図書 平成27年度】

「草の名前が葉っぱでわかる」感想

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草の名前が葉っぱでわかる (かがくだいすき)

草の名前が葉っぱでわかる (かがくだいすき)

葉っぱの形から植物を調べられるように工夫がされている植物図鑑(イラスト)。

巻頭に葉っぱの形(たまご、まる、さんかく、ながほそ等)ごとにシルエットが描かれていて、そこから該当ページに飛ぶようにできています。写真よりもイラストのほうが、かえって葉の特徴が分かりやすいかもしれません。

植物ごとの解説は非常に簡潔なので、読んで楽しむには不向き。実用的な絵本図鑑です。

【光村図書 小学校教科書 国語 3年 紹介図書 平成27年度】

「天気の不思議」感想

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テレビでおなじみ(将棋ファンとしてもおなじみ)森田正光さんによる、子供向け気象解説本。

1テーマで見開き(左に解説文・右に図表)という構成。ごちゃごちゃしておらず、読みやすい。

総ルビで小学生でも読めますが、内容は中学レベルかな。高校で地学を履修しなければ、一般的な気象知識のレベルと言えるでしょうか。変に子供向けにしてはいないので、大人でも十分に面白く読めます。解説もある程度詳しく、わかりやすい。

2006年の刊行で、まだ「猛暑日」などの用語は出てきません。気象用語やマスコミで使われる用語も変化していくので、知識のアップデートは必要ですね。

【東京書籍 小学校教科書 理科 5年 紹介図書 平成27年度】

「風の草原」感想

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風の草原 (トガリ山のぼうけん 1)

風の草原 (トガリ山のぼうけん 1)

一人前(大人)になるためにトガリ山の山頂を目指す、トガリネズミのお話。通過儀礼といったところでしょうか。

話の前半はやや説教的で退屈気味。途中、テントウムシが仲間となり、ふたりの冒険譚になってからが面白い。

主人公がバッタを捕食するシーンはリアル。自然を描いた緻密な挿絵が美しいです。

【光村図書 小学校教科書 国語 3年 紹介図書 平成27年度】

「東京書籍 中学校教科書 理科 1年」感想

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新編新しい科学 1 [平成28年度採用]

新編新しい科学 1 [平成28年度採用]

サイエンス本を読む基礎体力作りと思って中学の理科教科書を読んでいますが、もう忘れすぎ!

化学式や難しい公式は出てこないけど、それなりに難しいです。

植物:双子葉類と単子葉類で葉脈が違う。そんな見分け方があったのね。

物質:食塩水の濃度問題、懐かしいなあ。フリーズドライによる史料修復のコラムが面白い。

現象:力の大きさの単位で「ニュートン(N)」が出てきてびっくり。国際単位系の関係もあって従来の「kg重」を使わなくなったようです。光の全反射、凸レンズの実像・虚像とか全く覚えてなかった。

大地:ブラタモリを欠かさず見ているせいか、地質が面白い。タモリさんが言っていた「チャート」、学校で習っていたのかあ。覚えてない。

【東京書籍 中学校教科書 理科 1年 平成28~31年度採用】

「屍人荘の殺人」感想

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屍人荘の殺人

屍人荘の殺人

クローズドの手法が斬新すぎる。各ランキング本にも目を通さず、いっさいの予備知識を入れずに読んだので、唖然となりました。いやあ、楽しい!

そのクローズドの要因が、きちんとミステリにつながっていくところが上手いです。

密室論議が始まりマニアックな方向に進むのかと思いきや、けっして難解ではなく伏線も分かりやすい(犯人やおおよそのトリックも自分にしては珍しく解りました)。滑稽味もあって、十分にエンタメしてます。

登場人物の造形や会話など、かつての新本格派がデビューした当時を思わせる肌触りがあります。新しいけど懐かしさも感じる一作。もし批判されるなら、30年前と同じような批判でしょう(笑)。

映像化もあり得そうな予感がしますね。今後の著作に期待大。

【このミステリーがすごい!】1位 / 2018年版
【本格ミステリ・ベスト10】1位 / 2018年版

「“文学少女”と繋がれた愚者」感想

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“文学少女”と繋がれた愚者 (ファミ通文庫)

“文学少女”と繋がれた愚者 (ファミ通文庫)

いやあ、重かった。題材となっている武者小路実篤『友情』よりも、さらに重たい。重たい話のライトノベル。ここまでハードに描かなくても、と思うぐらい。

『友情』が三角関係の話なので、ベースは恋愛話。でも、そこにちょっとミステリーの要素があったり、学園ものの要素が入ってきたり。そのブレンド具合が絶妙です。登場人物それぞれの想いのちょっとしたズレが大きな事態へとつながっていくだけに、読んでいて切ないし、つらい。

最後にシリーズ全体の謎にも展開があって、引きのある終わり方。次の題材は『オペラ座の怪人』――昔読んだ覚えはあるけど、あまり覚えていないので、こちらの再読も楽しみ。