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「うろんな客」感想

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うろんな客

うろんな客

ゴーリー初読。読書家あるある漫画『バーナード嬢曰く。』でド嬢が手にしていた絵本。

陰影のある線画が幻想的で好み。家庭に居座る謎の生物の不条理さもユーモラスで楽しい。

短歌調の訳も味わい深く(原文も併記・巻末には散文訳もあり)、なんと言っても邦題が好い。訳者による巻末解説も興味深いものでした。

本作にはかわいらしさもあるのですが、『ド嬢』の長谷川さん曰く「幼子がさらりと殺される容赦ない世界観こそゴーリーの魅力」。気になるので、他作も読んでみようと思います。

【金原瑞人「ふしぎ文学マスターが薦める100冊」https://goo.gl/6TMs7H 】読了22作目 / 【漫画「バーナード嬢曰く。3巻」#40】

「文豪ノ怪談 ジュニア・セレクション 呪」感想

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呪 小泉八雲・三島由紀夫ほか (文豪ノ怪談 ジュニア・セレクション)

呪 小泉八雲・三島由紀夫ほか (文豪ノ怪談 ジュニア・セレクション)

久生十蘭「予言」・吉屋信子「鬼火」が、サスペンス・ホラー的て面白かった。両著者とも、いつかは読みたいと思っていた作家でした。久生十蘭は推理作家として、吉屋信子は少女小説作家として(本作はホラーですが)。

小松左京「くだんのはは」は読んだばかりも、詳しい注釈のおかげで再読も楽しい。本当に注解が素晴らしいです。三島由紀夫「復讐」も再読。読書量の割に既読なのは、それだけ評価が高い作なのでしょう。

小泉八雲・柳田國男も収録されていて、幅広く楽しめました。

「NHKラジオ エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 2017年4月号」感想

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「世界の昔話」「日本の落語」「怪人二十面相」を簡単な英語で読める(ラジオで聴ける)のが嬉しい。

ビジネスやニュースではなく、「物語」で英語に触れることができます。小説好きにはオススメの教材ですね。

「赤毛のレドメイン家」感想

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赤毛のレドメイン家―乱歩が選ぶ黄金時代ミステリーBEST10〈1〉 (集英社文庫)

赤毛のレドメイン家―乱歩が選ぶ黄金時代ミステリーBEST10〈1〉 (集英社文庫)

江戸川乱歩が黄金時代(1920~30年代)ベスト1に選出。

魅力あるプロットに加えて、魅力ある犯人が読みどころ。丁寧な描写にスローな展開なので、味わいながら読みましょう。

探偵役に相当するギャンズ(他訳ではガンズ)が容赦ないので、ちょっとブレンドン刑事がかわいそうになってしまいました(笑)。

乱歩の翻案(緑衣の鬼)も気になりますね。

「異形の白昼――恐怖小説集」感想

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異形の白昼 恐怖小説集 (ちくま文庫)

異形の白昼 恐怖小説集 (ちくま文庫)

筒井康隆編によるアンソロジー。初刊は1969年。

筒井康隆による解説(初刊の再掲)と東雅夫の解説が付いています。

以前に読んだ筒井康隆の「母子像」が、やはりベスト。笹沢佐保の「老人の予言」は、オチの意味が分かった時にゾワっときます。

名だたる著者の作品が採られていて、「恐怖」というよりも「上手い」と感じる作品が多かったですね。

「魚たちの離宮」感想

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魚たちの離宮 (河出文庫)

魚たちの離宮 (河出文庫)

本作で幻想の場となるのは「池」。前作『夜啼く鳥は夢を見た』では「沼」でした。

盂蘭盆の風習をもとに少年たちの生と死が混濁する中で、大人である謎のピアノ教師が異物として介在しています。

年下でありながら大人と関わっている弥彦と、彼らと距離がつかめない市朗の対比が良いですね。

ホラー風味の幻想譚として、前作とセットになるような作でした。

「生ける屍の死」感想

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生ける屍の死 (創元推理文庫)

生ける屍の死 (創元推理文庫)

アメリカを舞台にした翻訳物のようなスタイルの大部で、読むのには時間がかかったけれど、それだけの価値はある快作。

死者が蘇るという世界観でありながら、ファンタジーではなくガチガチの本格物。なぜ蘇るのに殺すのか――という動機も含めて、論理で収束していく解決の手順が素晴らしい。

やや冗長な展開も、読み終わってみれば、この世界を構築するのに必要な記述だったと思えます。

著者作は初読なので、今後、他作を読んでいくのが楽しみです。

【本格ミステリ・クロニクル 300】読了15作目 1989年作 / 【有栖が語るミステリ100】読了8作目