「3月のライオン 4」感想

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3月のライオン 4 (ジェッツコミックス)

3月のライオン 4 (ジェッツコミックス)

最後の話は先崎九段のコラム解説があって良かった。格上の棋士の手を「信用」して勝ちの手を見落とすシーン。

アニメ放映時に「プロならあり得ないだろ!」みたいなコメントをネットで見かけたけど、プロの実戦譜を使っていますし、観る将棋ファンを続けているとそのようなシーンにも遭遇します。

でも、将棋用語で言う「信用」は、確かにファンに成り立ての頃は理解しにくかったかも。

棋士のメンタルが作用するところなので、そこを描写してきたのはさすがでした。

将棋のシーンが少ない!なんて言われることもあるマンガですが、ツボはしっかり押さえていますよ。

【きっかけ:シリーズ読破中。観る将棋ファン】

「月光ゲーム Yの悲劇'88」感想

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月光ゲーム―Yの悲劇’88 (創元推理文庫)

月光ゲーム―Yの悲劇’88 (創元推理文庫)

綾辻行人作品を読破していたら、著作を読んでないのに有栖川有栖さんのファンになってしまって、これは読まないわけにはいかないだろうと手に取りました(笑)

長編デビュー作ゆえ若書きな面は所々あるものの、論理の筋がすーっと一本通っていく爽快さを楽しめました。登場人物が多くニックネーム呼びもあったので、最初のうちからメモを取って読んだのが正解。

作中、稲垣足穂とか澁澤龍彦の名がちらっと出てきてニヤリ。そうだよねえ、今は知らないけど、学生の頃に手に取りたくなる作家だよねえ。自分も読んでいたし、これからまた読みたい。

シリーズ第3作「双頭の悪魔」、第4作「女王国の城」は評価も高いので、引き続き読んでいきたいと思います。

【きっかけ:新本格派ミステリー】学生アリスシリーズ第1作・長編デビュー作

「本棚探偵の冒険」感想

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本棚探偵の冒険 (双葉文庫)

本棚探偵の冒険 (双葉文庫)

ミステリーの古書蒐集にまつわるエッセイ集。

少しずつ合間に読んでいこうと思ったら、面白くて一気読みしてしまいました。

新本格派ミステリー作家との交友録にもなっているので、古書蒐集に興味がなくても楽しめると思います。

特に、我孫子武丸さんの本棚に本を並べに行く話や、江戸川乱歩の「例の蔵」を訪れる話。ポケミスマラソンに、豆本作り……と書き出していたら、全部挙げてしまいそうだ(笑)。

読んでいると、うっかりその道に入りたくなる危うさが常にはらんでいるので気を付けましょう。

本が好き(物理)――の奥深い世界。「マツコの知らない世界」で取り上げても面白そうだけど!

【きっかけ:新本格派ミステリー界隈】

「人間じゃない 綾辻行人未収録作品集」感想

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人間じゃない 綾辻行人未収録作品集

人間じゃない 綾辻行人未収録作品集

ミステリー2作・ホラー3作。

ミステリーの2作はオーソドックスな推理もの。著者の素直なミステリーは、逆に新鮮。

『人間じゃない』は原作漫画の小説化。漫画ならではの仕掛けをアレンジしています。

『洗礼』の作中「十二月十日という、よりによってまたそんな意味深な日に」は、中井英夫の命日であり「虚無への供物」冒頭「サロメの夜」の日付――という解釈で良いのかな。「虚無への供物」は作中のU山さん=故・宇山さんが編集者になったきっかけの本らしいので。

本書を読むと、素直な本格推理「短編」をもっと書いて欲しいと思います。面白いのに!

これで綾辻行人の単行本収録作(著・共著・編・監修・原作漫画)を読破!

あとは、単行本未収録のリレー小説「かえれないふたり」(ミステリ・オールスターズに所収)、デビュー前の習作「遠すぎる風景」(0番目の事件簿に所収)の2作が残るのみ。

あ、「再生」の漫画が掲載されたレディコミ誌は入手できる気がしない。現在連載中の「Another2001」は単行本待ち(これから雑誌集めるのはしんどい)。

「どんどん橋、落ちた」の新装改訂版は、旧版を読んだばかりなので来年かな。

【きっかけ:綾辻行人作品を刊行順に読破】

「深泥丘奇談・続々」感想

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深泥丘奇談・続々 (幽BOOKS)

深泥丘奇談・続々 (幽BOOKS)

「ねこしずめ」猫の大群が竜巻のように空を舞う――これ、私の大好きなアニメ「風人物語」でも同じようなシーンがあった気がします。幻想色あるアニメの「風猫」と相まって、よりいっそう不思議な気分に。

そうですよねー、猫には空を飛ばしたいですよねえ。犬は飛ばないけど、猫は飛びそう。

「夜泳ぐ」というタイトルは「夜歩く」(横溝正史 or カー)と掛けているのでしょうね。このシリーズでは作中にホラー映画のタイトルが出てきたりして、作者の趣味が反映されています。

そう言えば、本書は「アメトーーク! 読書芸人」(2016-11-10)の中で光浦靖子さんが購入していた本なのでした。

これで連作も一区切りということですが、こういう奇妙な味のする話は大好きなので、また書いて欲しいですね!

【きっかけ:綾辻行人作品を刊行順に読破中】次は「人間じゃない 綾辻行人未収録作品集」を読みます。次で綾辻作品(ほぼ)読破です!

「くうきにんげん(怪談えほん 8)」感想

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怪談えほん (8) くうきにんげん

怪談えほん (8) くうきにんげん

「止まれ」や「9」が鏡文字。集合ポストや冷蔵庫のドアも一般的なものとは逆開きになってますね。玄関扉も隣の部屋とは逆開き。

ウサギ・鏡 → アリスと連想したけど、ただの考えすぎか。

表紙・裏表紙は赤風船で、作中は黄色風船。ランドセルや玄関ドアが赤色。題字扉絵で、黄色の風船の束を持っている赤い服の女の子。点字ブロックの黄色。赤いウサギの眼。黄色の長靴、黄色のタオル。猫がくわえている黄色の小鳥……

いい絵ですよねえ。最近、絵本も手にし始めたので、牧野千穂さん絵の「うきわねこ」を読んでみるかな。

【きっかけ:綾辻行人作品を刊行順に読破中】次は「深泥丘奇談・続々」を読みます。

「連城三紀彦 レジェンド 傑作ミステリー集」感想

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連城三紀彦 レジェンド 傑作ミステリー集 (講談社文庫)

連城三紀彦 レジェンド 傑作ミステリー集 (講談社文庫)

綾辻行人・伊坂幸太郎・小野不由美・米澤穂信による選。巻末に綾辻×伊坂対談あり。

これまでに読んできた綾辻さんの文章で、連城三紀彦が凄いという話を幾度となく読んできたのだけれども、本当に凄かった。

流麗で抒情的な文体。そしてミステリー的なプロット。すごいのは、ミステリー的な仕掛けがことごとく物語に組み込まれていること。一体渾然として、濃密な物語になっています。

なかでも、小野さんセレクトの「桔梗の宿」には震えました。

巻末の対談も面白いので、ぜひともオススメしたい選集です。

【きっかけ:綾辻行人作品を刊行順に読破中】次は「くうきにんげん(怪談えほん 8)」を読みます。