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「ホビットの冒険 オリジナル版」感想

読書

ホビットの冒険 オリジナル版

ホビットの冒険 オリジナル版

ファンタジーの原点と言えば「指輪物語」。

以前、評論社文庫版(旧版)を手にして挫折したことがあります。字が小さいうえに、第1巻序盤の延々と続く説明文を乗り越えることができませんでした……

読書(幻想文学)趣味を復活させたいま、古典の「指輪物語」は是非読んでおきたいと思ったものの、二十年以上前のトラウマがあり、挫折しないように慎重な手順を踏んで、「指輪物語」の前史「ホビットの冒険」を先に読むことにしました。

原著が児童文学ということもあり、ひらがな多めの翻訳文は読み進めるのに時間がかかりましたが、児童書には抵抗がないので大丈夫でした。

小説としては珍しい横書きも、特に気にはならず。作者のトールキン自身による装画・挿絵を使っている原書の再現ということでオリジナル版なのでしょうが、なぜ横書きにまでこだわったのかは疑問ですね。

そして、ストーリーは抜群の面白さ!

自分にとってのファンタジーの原点は「ドラゴンランス戦記」なんですが、魔術師「ガンダルフ」とホビット「ビルボ」が、ドラゴンランスでいうところの魔術師「フィズバン」とケンダー「タッスルホッフ」といった感じで良かったですね。ホビットが商標登録されていることなどもあって、D&Dではケンダーという名称にしたようです(Wikipediaによる)。

ホビット、エルフ、ドワーフ、ゴブリン、ドラゴン……RPGがポピュラーとなった今に読んでも、古くさくなく楽しめます。まあ、文章に古さを感じてしまうのは致し方ないことですが。

で、読み終わってから岩波少年文庫版(2分冊)を見てみたら、やっぱり縦書きのほうが読みやすいですね。オリジナル版の挿絵にこだわりがなければ、少年文庫版のほうがいいかもしれません。

ホビットの冒険〈上〉 (岩波少年文庫)

ホビットの冒険〈上〉 (岩波少年文庫)

「DUOセレクト―厳選英単語・熟語1600」修了(仮)

英語

DUOセレクト―厳選英単語・熟語1600

DUOセレクト―厳選英単語・熟語1600

DUOセレクト CD

DUOセレクト CD

とりあえず「DUOセレクト―厳選英単語・熟語1600」を修了。

1日に4セクションずつ(前日の2セクション復習+新規2セクション)というように進めたので、2周したということに。

評判通り、これは素晴らしい単語集ですね。使っていて、疲労しない。「DUO 3.0」の厳選版ですが、例文は「セレクト」のオリジナルです。

「DUO 3.0」一冊でも良いかもしれませんが、自分は「セレクト」からやって良かったです。3.0との重複は非効率にしても、重要単語を違った例文で覚えるのはムダだと思いませんし。

自分の使い方は次のとおり。

  • 本を見ながら、基礎用CDを途中で止めずに4セクション聴く(単語はリピートして発音)
  • 例文を発音しながら、単語や例文の意味をおさえる。
  • 今度は、復習用CDを途中で止めずに聴く

決して丸暗記しないように心がけています。自分の年齢上、無理に暗記してもすぐ忘れてしまうので。

無理して覚えるのではなく、例文の情景を映像として頭に思い浮かべるようにしています。

そもそも、英語学習はただの趣味なので、不必要に苦しい勉強法は取りません!

ただ、これだけで当然覚えられるわけもなく、またすぐに復習していきます。

次の単語帳は「速読速聴・英単語 Daily1500 ver.3」と「DUO 3.0」を並行して学習する予定。一冊の単語集を何度も繰り返すのが学習の王道とは思いますが、飽きてしまうので。

速読速聴・英単語 Daily1500 ver.3 (速読速聴・英単語シリーズ)

速読速聴・英単語 Daily1500 ver.3 (速読速聴・英単語シリーズ)

  • 作者: 松本茂、Gail Oura、Robert Gaynor、Nerys Rees,松本茂
  • 出版社/メーカー: 株式会社Z会
  • 発売日: 2016/03/10
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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DUO 3.0

DUO 3.0

「恋するニワトリ たまごラブレター ぽん!」感想

読書 音楽

恋するニワトリ、たまごラブレターぽん! (NHKみんなのうたアニメ絵本)

恋するニワトリ、たまごラブレターぽん! (NHKみんなのうたアニメ絵本)

私が尊敬してやまないシンガーソングライターの谷山浩子さんによる作(1986年)。

NHKみんなのうた「恋するニワトリ」の絵本です。

ニワトリが屋根の上の風見鶏に恋をしてタマゴを生みました――という歌詞の後に続くようなストーリーになっています。曲の歌詞は4番までですが、新しく5番の歌詞が付け加えられている感じ。

「♪思いをこめて ひとりでタマゴを うみました」で曲は終わりますが――

そのタマゴには愛の言葉が入っていて、屋根まで飛んだタマゴが風見鶏の前で割れるというお話。

絵本のタイトルにある通り「たまごラブレター ぽん!」というわけです。

「恋するニワトリ」はとても可愛らしい歌ですが、「貝がら食べても 鉄にはなれず 貝がら はじける 胸の中」という一節には、やはり谷山さんならではの表現のすごさが感じ取れますね。

この曲、昔の女性アイドルグループ「CoCo(ココ・1989-1994)」が歌っていたのを覚えています。「ココ コココ ココ ココ コココ 恋は恋は恋」という歌詞が、グループ名のココと重なっているのがポイントです。シングル・アルバムには収録されておらず、ライブでよく歌っていたとか。友だちからもらったカセットテープに入っていて、よく聞いていました。

2007年にはハロプロのアイドルグループ「THE ポッシボー」がカバーしているそうです。歌いやすいし、サビなんかみんなで合唱できそうだし、アイドルグループがカバーするには良い楽曲だと思います。

そういや、ももクロの「ココナツ」という曲を聴いた時は、「恋するニワトリ」を思い浮かべました。「ココナツ」にココ連呼があるんですよ(笑)

あと、ネットで調べてみたら、その「ももクロ」メンバー(有安杏果)が参加している「てんかすトリオ」というアイドルユニットの「Puzzle」(パズル)という曲の作詞が谷山浩子さんなんですね。歌詞を見たら、まさに谷山浩子!という歌詞でした。「月」「闇」「船」「人形」「迷宮」……、見事な谷山ワードそろい踏み!

ちょっと最近、音楽の趣味をほったらかしているので、また谷山浩子ワールドに手を出したいですね。

「秘書綺譚 ブラックウッド幻想怪奇傑作集」感想

読書

秘書綺譚―ブラックウッド幻想怪奇傑作集 (光文社古典新訳文庫)

秘書綺譚―ブラックウッド幻想怪奇傑作集 (光文社古典新訳文庫)

  • 作者: アルジャーノンブラックウッド,Algernon Henry Blackwood,南條竹則
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2012/01/12
  • メディア: 文庫
  • 購入: 1人 クリック: 30回
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  • 「空家」
  • 「壁に耳あり」
  • 「スミス――下宿屋の出来事」
  • 「約束」
  • 「秘書綺譚」
  • 「窃盗の意図をもって」
  • 「炎の舌」
  • 「小鬼のコレクション」
  • 「野火」
  • 「スミスの滅亡」
  • 「転移」

先に読んだウェイクフィールドの濃厚さと比べると、あっさりとした印象でした。初期に発表された作品が多いようです。

「小鬼のコレクション」「スミスの滅亡」は既読。

ホラーというよりは、タイトルにあるとおり幻想怪奇譚。奇妙な感覚に襲われたり、不思議な現象が起きる話です。

「秘書綺譚」はサスペンス感があって、スリリングな作。

「転移」が良かったかなあ。吸血鬼と千里眼がモチーフになっているようですが、やはり子供が絡むとぐっと怖くなります。

光文社古典新訳文庫を初めて手に取ってみて、レイアウトが自分の眼に合ったようで読みやすかったですね。著者年譜付の解説もありますし、収められた作品の初出情報もきちんと載っています。

「ゴースト・ハント」感想

読書

ゴースト・ハント (創元推理文庫)

ゴースト・ハント (創元推理文庫)

  • 「赤い館」
  • 「ポーナル教授の見損じ」
  • 「ケルン」
  • 「ゴースト・ハント」
  • 「湿ったシーツ」
  • 「〝彼の者現れて後去るべし〟」
  • 「〝彼の者、詩人(うたびと)なれば……〟」
  • 「目隠し遊び」
  • 「見上げてごらん」
  • 「中心人物」
  • 「通路(アレイ)」
  • 「最初の一束」
  • 「暗黒の場所」
  • 「死の勝利
  • 「悲哀の湖」
  • 「チャレルの谷」
  • 「不死鳥」
  • 「蜂の死」

他のアンソロジーで「ゴースト・ハント」を読んだことがあって、それは正直あまりピンと来ませんでした。代表作を楽しめなかったので、自分には向いていない作家なのかなーと思ったら、傑作ぞろいじゃないですか!

「ポーナル教授の見損じ」はチェスの話。将棋好きな自分としては興味深く読めました。よく将棋で「棋譜は対話なり」と言いますが、その「棋譜」が効果的に使われています。将棋好きならきっと面白いはず。邦題の「見損じ」は、将棋では「見落とし」と言うのが多いですね。「その筋を(うっかり)見落としていました」なんて言います。囲碁では「見損じ」も使われるようです。

参考 →「「見落とし」と「見損じ」 | 将棋ペンクラブログ

「不死鳥」はヒッチコックの映画「鳥」を思い出しました。鳥の集団って不気味ですよね。

そして、いちばん印象に残ったのが「最初の一束」。村の因習にまつわるホラーで、日本を舞台に映像化しても十分に怖いと思います。「世にも奇妙な物語」で映像化して欲しい。

短編集とはいえ、全体的に濃厚な描写が多く読み応えがありました。