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「3月のライオン 12」感想

読書 羽海野チカ

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3月のライオン 12 (ヤングアニマルコミックス)

3月のライオン 12 (ヤングアニマルコミックス)

10巻あたりからチェンジ・オブ・ペースといった感じを受けたのですが、作者もノリノリなのか、この12巻の雰囲気はすごくいい。雷堂、滑川、両棋士の対照的なキャラクターが大好きです。

これで、最新刊に追いつきました。香子さんの問題が残っているけど、どうするのかなあ。そろそろ零君も挑戦者争いあたりに絡んできそうだし、どう描かれるのか楽しみです。

【きっかけ:シリーズ読破中。観る将棋ファン】

「愛蔵版 動物のお医者さん 2」感想

読書 佐々木倫子

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愛蔵版 動物のお医者さん 2 (花とゆめCOMICSスペシャル)

愛蔵版 動物のお医者さん 2 (花とゆめCOMICSスペシャル)

チョビ(犬)、ミケ(猫)、ヒヨちゃん(鶏)、この巻では第36-37回に出てくる馬。それぞれの個性が、ちゃんと動物の表情から伝わってくる。特にチョビの表情の微妙な描き分けがすごい。デフォルメされてない画なのに!

チョビやミケのセリフも楽しいですね。

第25回、ハムテルの親から電話がかかってきて、受話器に駆け寄るチョビ → ワン(います) → 犬が出たわ のシーンが大好きです。

【きっかけ:再読。白泉社文庫版(7巻)綾辻行人解説】

「夜啼く鳥は夢を見た」感想

読書 長野まゆみ

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夜啼く鳥は夢を見た (河出文庫―BUNGEI Collection)

夜啼く鳥は夢を見た (河出文庫―BUNGEI Collection)

ああ、なんて素晴らしい。水蜜の匂い、ルリルリルリという音、沼や泥の触覚。乱反射する光と、夜の夢――そして、死。

裏表紙のあらすじに「水紅色の物語」とある。前作『野ばら』が「白」なら本書は「赤=血の色」か。水蜜桃、赤銅色の夕暮れ、百日紅(作中では紫薇の表記)。

「長野まゆみは、少年と少年の関係を書きたいのではない」とは解説にある井辻朱美さんの言葉。物語はなく、五感に訴える描写で夢のように語られていく。

この作者は本当に怖ろしい。幾度となく死へと近づく描写がされていても、作者の筆致に酔わされてしまうのだ。なんて美しい死……いけない、いけない。いつしか、沼に惹かれていく自分が……

【きっかけ:再読。長野まゆみを初期作から読破中】

「黄色い部屋の秘密」感想

読書 ガストン・ルルー

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黄色い部屋の秘密〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

黄色い部屋の秘密〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

こういうトリックは評価が割れるでしょう。古典だからというわけではなく、当時から批判もされているようです。

でも、稚気あふれるトリックは好きですね。自分は「積極的に楽しみに行く」タイプの読者なので、アンフェアだ!と怒るのではなくギャハハと笑って楽しんじゃう。書評を書くには向いていないけど、読者としては幸せというか能天気というか。

魅力ある謎が提示され、もったいをつけながら探偵役が解決していく。登場人物も少なめでキャラクターも立っていますし、人間ドラマもあって、やや冗長で読むには時間がかかったけれども飽きはしませんでした。

続編「黒衣夫人の香り」は新訳が出たら読みたい。本作でも旧訳は読みにくいという評が多いようなので。

著者の代表作「オペラ座の怪人」は既読だけど内容忘れちゃったなあ。光文社古典新訳文庫で出ているので、いつか読み直したい。

【きっかけ:喜国雅彦・国樹由香「本格力 本棚探偵のミステリ・ブックガイド」】

「3月のライオン 9-11」感想

読書 羽海野チカ

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3月のライオン 9 (ジェッツコミックス)

3月のライオン 9 (ジェッツコミックス)

3月のライオン 10 (ジェッツコミックス)

3月のライオン 10 (ジェッツコミックス)

3月のライオン 11 (ジェッツコミックス)

3月のライオン 11 (ジェッツコミックス)

9巻:
テンポ良く色んなエピソードが展開して面白かった。ひなと零くんが元気だからか。

最後の「家族」を描いた話が良かったですね。そして、いつものように扉絵が楽しい。

10巻:
ひなちゃんの元気な高校生活に、零くんも成長してきて、満を持して(?)ついに川本家の根源的問題が……と思ったら、最後の零くんの言動で全てが吹っ飛びました(笑)

そうだ、そうだったよ。思えば、初回からクセの強いキャラクターばかりだったんだ。ましてや、主人公なんだから!

11巻:
重たい問題を作者特有の「ノリ」で描いているので中和されていますが、胸を刺す言葉や画が散りばめられています。零くんが成長して「動ける」ようになっているのが大きいですね。

「3月のライオン 8」感想

読書 羽海野チカ

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3月のライオン 8 (ジェッツコミックス)

3月のライオン 8 (ジェッツコミックス)

最後、三日月堂の屋台の話が楽しい。ちほちゃんの話も上手くからめていて。

ひながちほちゃんに会いに行くというエピソードで丸々1話(以上)使うかなと思っていたのですが、楽しげな回に挟み込むことによって、よりいっそう心に来るものがありました。

【きっかけ:シリーズ読破中。観る将棋ファン】

「猫森集会」感想

読書 谷山浩子

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猫森集会 (新潮文庫)

猫森集会 (新潮文庫)

摩訶不思議、ファンタスティック、メルヘン、ホラー、幻想小説(←適当な言葉が思い当たらない)。

子供の頃から嫌いな科目が国語だった自分を、読書好きへと導いてくれた思い出の一冊……なんだけど、この訳の分からない(←誉め言葉)短編集で読書好きになったのは今考えると不思議だなあ。

多分、当時は解釈せずに読んでいたのだろう。今読み返すと、これは地球滅亡三部作がテーマか……とか、変身譚は谷山浩子お得意だよねーとか、どうしても解釈してしまいます。

地底通信:「言った人が忘れてしまっても、ことばは消えない。忘れられたことばは、最も強いことばのまわりに集まって海になる」――大量のつぶやきがあふれるネットの海を思い浮かべる(書かれたのは30年前)。

タネもシカケもコンピューター:緑色の文字とかMS-DOSのプロンプトとか今の人には分からんだろうなあ(笑)。まあ、自分もWindows95以降しか知らないのだけど!

地球博物館:地球滅亡三部作(楽曲「穀物の雨が降る・ガラスの巨人・粉雪の日」)がモチーフ! アルバム「水玉時間」は良いよねえ。

あとがき:「読む人にわかりやすくということを意識した最初の本でもあります」そ、そうですね!と言っておこう……

そして、10頁にも及ぶ綾辻行人さんのハイテンションな解説(という名のファン・エッセイ)が楽しい。この解説を読んで「たんぽぽサラダ」のCDを買い、綾辻さんと同様に衝撃を受けたのでした。そして綾辻作「迷路館の殺人」を手に取り、そこでも衝撃を受け……本当に思い入れのある一冊なんです。

【きっかけ:再読。綾辻行人・解説】