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「Another(上・下)」感想

読書 綾辻行人

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Another(上) (角川文庫)

Another(上) (角川文庫)

Another(下) (角川文庫)

Another(下) (角川文庫)

【きっかけ:再読。綾辻行人作品を刊行順に読破中】

上巻読了時:
数年ぶりの再読。ああ、やっぱり最高に面白い!

ホラー作品で本格ミステリーではないのだけれども、そこは綾辻作なので、いつものミステリ的筆致で書かれているわけです。このバランスがたまらない。評価が割れる原因でもあるのですが……。

伏線やミスリードを楽しめるのも再読ならでは。アニメは未見なので、そちらも観てみようと思います。「Anotherなら死んでた」だけは知ってるけど。いい名言ですね(違う)。

下巻読了時:
「現象」をめぐる物語。現象という言葉に聞き覚えがあって、思えば「霧越邸殺人事件」も「現象」の物語でした。

幻想を本格に落とし込んだのが霧越邸なら、本作はその逆ということですね。霧越邸は本格なのに幻想風味。本作は幻想なのに本格風味。賛否両論の元凶です(笑)

アニメ化を前提にしていないはずなのに、ちょっとアニメ的なキャラの立て方にも感じました。同系統の「囁き」シリーズとはちょっと違う。

巻末解説は初野晴さん。綾辻作品のキャラクター描写について「読者に過剰な感情移入をさせない。明確な線引きを行っている」。このような視点からの解説はあまり見ないので新鮮でした。

ところで、本書のISBN・書名記号が「100000」(978-4-04-100000-7)。いいキリ番だ!

どうやら、この時期から100000台を新たにスタートさせているよう。

なお上巻は「100001」。下巻から振ってるんですね――という無駄なお話。

【きっかけ:再読。綾辻行人作品を刊行順に読破中】次は「綾辻行人と有栖川有栖のミステリ・ジョッキー 2」を読みます。