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「貴族探偵」感想

読書

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貴族探偵 (集英社文庫)

貴族探偵 (集英社文庫)

ドラマ化と聞いて。

「こうもり」に尽きます。読み終わった後に頭が真っ白になってもう一度読み直したら、その技巧の細やかなこと! 伏線もきちんと張ってあるしで、二度びっくりしました。

「春の声」で詰将棋用語の「煙詰」が出てきますが、この短編集そのものが、まるで詰将棋のようです。

配置駒から作意を読み取っていくような楽しさがあります。余詰め回避のための無駄に見えるような駒。一目詰みそうなミスリード。打ち歩詰め回避のための大駒不成のようなトリッキーな手順。

実戦(リアル)ではあり得ないけども、詰将棋(本格ミステリ)ならではの技巧が凝らされているような、そんな作でした。

凝りに凝ったこの作を、テレビドラマで分かりやすく表現できるのだろうか。視聴率とは関係なく、忠実に映像化できたら凄いと思います。

「33分探偵(2008年フジテレビ)」とか「私の嫌いな探偵(2014年テレビ朝日)」が好きだったので、そんな感じのドラマになると嬉しいなあ。軽いタッチで見てみたいです。