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「赤い蝋燭と人魚」感想

赤い蝋燭と人魚

赤い蝋燭と人魚

小川未明は、シンガーソングライターの谷山浩子さんが良く言及されているので、はるか昔に「小川未明童話集」(新潮文庫)を読んでいたとは思います。ただ、すっかり内容を忘れていました。

酒井駒子さんの絵ということもあって手に取ったのですが、読んでいるうちに体の中から震えてきました。

ああ、なんて悲しい物語。ただ悲しいだけでは、ないんですね。お涙頂戴物語では決してない。だから、安易に「泣ける」という言葉は使いたくない。悲しみは世界を破滅させる力を持っているのですね。

酒井駒子さんの全体的に暗く不安げな絵のタッチが、見事に小川未明の文章と合っています。

間違いなく素晴らしい傑作絵本です。