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「ムーミン谷の彗星」感想

ムーミン谷の彗星 (ムーミン童話全集 1)

ムーミン谷の彗星 (ムーミン童話全集 1)

私にとって最初のムーミンは、子供時代に見たアニメ1972年版「ムーミン」の再放送でした。主題歌は「♪ねぇムーミン、こっち向いて」だし、スノークのおじょうさんは「ノンノン」です。

また、学生時代に1990年制作のアニメ「楽しいムーミン一家」の再放送をビデオに録画して欠かさず見ていたのを思い出します。スノークのおじょうさんは「フローレン」ですね。この時、一番好きになったキャラクターは「ミィ」でした。好奇心旺盛なところがいい。もちろんスナフキンも大好きです。

ただ1972年版の方は原作者といろいろあったようで、今から見るのは難しいようですね。ちょっと複雑な気分。

原作は「たのしいムーミン一家」を講談社文庫で20年ぐらい前に読んでいるはずなんですが、案の定、話を覚えていません(本当に私は読んだ本の記憶力がない)。

初読の本書は、アニメの雰囲気とは違って「重たい」「暗い」という良く目にした原作評通りでした。もちろんユーモラスなシーンもありますが、全体的にわりと乾いた文章なのだと感じます。最初は少し退屈気味だったものの、後半は作中世界に引き込まれて読み終わった時には好きな作品になりました。

原書の初版が出版されたのは大戦直後の1946年、ハレー彗星が接近したのが1910年。作者は風刺画を描いていたことからして、時代背景も大きく影響しているのではないかと思われます。

本作は劇場版アニメにもなっていて、それも好評なようなのでいつか見てみたいですね。