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「ゴースト・ハント」感想

ゴースト・ハント (創元推理文庫)

ゴースト・ハント (創元推理文庫)

  • 「赤い館」
  • 「ポーナル教授の見損じ」
  • 「ケルン」
  • 「ゴースト・ハント」
  • 「湿ったシーツ」
  • 「〝彼の者現れて後去るべし〟」
  • 「〝彼の者、詩人(うたびと)なれば……〟」
  • 「目隠し遊び」
  • 「見上げてごらん」
  • 「中心人物」
  • 「通路(アレイ)」
  • 「最初の一束」
  • 「暗黒の場所」
  • 「死の勝利
  • 「悲哀の湖」
  • 「チャレルの谷」
  • 「不死鳥」
  • 「蜂の死」

他のアンソロジーで「ゴースト・ハント」を読んだことがあって、それは正直あまりピンと来ませんでした。代表作を楽しめなかったので、自分には向いていない作家なのかなーと思ったら、傑作ぞろいじゃないですか!

「ポーナル教授の見損じ」はチェスの話。将棋好きな自分としては興味深く読めました。よく将棋で「棋譜は対話なり」と言いますが、その「棋譜」が効果的に使われています。将棋好きならきっと面白いはず。邦題の「見損じ」は、将棋では「見落とし」と言うのが多いですね。「その筋を(うっかり)見落としていました」なんて言います。囲碁では「見損じ」も使われるようです。

参考 →「「見落とし」と「見損じ」 | 将棋ペンクラブログ

「不死鳥」はヒッチコックの映画「鳥」を思い出しました。鳥の集団って不気味ですよね。

そして、いちばん印象に残ったのが「最初の一束」。村の因習にまつわるホラーで、日本を舞台に映像化しても十分に怖いと思います。「世にも奇妙な物語」で映像化して欲しい。

短編集とはいえ、全体的に濃厚な描写が多く読み応えがありました。