快作!「さよなら神様」感想

さよなら神様

さよなら神様

このミステリーがすごい!2015年版の2位。このミスを1年ずつ遡って読んでいます。

麻耶雄嵩ということで覚悟して読みました。

氏のデビュー作「翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件」と「夏と冬の奏鳴曲」は20年ぐらい前に読んだ記憶があります。ただ、私は読んだ小説の内容を余り覚えていない(だから書評を書ける人が羨ましい)ので、具体的な話は思い出せません。

しかし「麻耶雄嵩」という作家が、読者を選ぶクセの強い作風だということは私の記憶にしっかりと刻まれています。

果たして、自分は選ばれし読者になれるのか……と思いながら本作を手にしてみると、どうやら……

私は読者として選ばれたようです!(笑)

短編連作である本書の第4編「バレンタイン昔語り」が秀逸で、そこから一気に最後まで作中世界へと引き込まれてしまいました。

最初の1,2編では独特の世界観に幾分馴染めない感もあったのですが、「バレンタイン~」が素晴らしかった。この第4編を好きか嫌いかで、評価が分かれてしまうと思います。

数々の読者レビューで書かれてるいるとおり、非常に悪趣味な後味の悪い作品群で、ある種の人には絶対に受け入れることのできないものでしょうし、ある種の人にとってはたまらない快作に違いありません。

というわけで絶対にオススメはしませんが、昔のように読書の趣味を復活させようとしている私にとって「読書面白い!」と感じさせてくれる1冊でした。絶対にオススメしませんよ!